自分に見合ったFX取り引きスタイル


自分に見合ったFX取り引きスタイルブログ:2014年01月27日


未熟児で生まれた僕は病弱で、
小学校に入るまでは病院と縁が切れず、
入退院をくり返していた。

歌が得意な僕は、
ベッドの上でおもちゃのピアノを叩いては歌い、
看護婦さんにアメやチョコをもらっては、
上機嫌だったと母親に聞かされた。

「三つ子の魂百まで」と言うけれど、
僕のピアノ好きはその頃から始まったらしい。

僕は戦後の混乱の中で小学校に入学した。
先生のピアノ伴奏に合わせて歌いながら
僕もピアノがほしい、
弾けるようになりたいとずっと思っていた。

しかし敗戦後の衣食住にもこと欠く時代のこと、
バラック住まいの僕の家にピアノは高嶺の花だった。

僕が高校生になって間もない頃、
同じコーラス部に席を置く友達の家に遊びに行った。

応接間に黒塗りのピカピカのピアノが鎮座し、
友達が「弾いてもいいよ」と鍵を開けてくれた。

僕は学校にある壊れかけたオルガンで練習していた
「春の小川」を両手で弾いてみたが、
僕の春の小川はさらさら行かなかった。

友達の家で恐る恐る触れた鍵盤のひんやりと冷めたい感触と、
お腹にズンと響く重い音が、ピアノへの憧れを一層募らせた。

興奮さめやらぬ僕は
その晩、パパにピアノを買ってほしいと懇願した。

パパは一瞬、困惑した表情をみせたが…

「この狭い家にピアノを置く場所が何処にある。
ピアノを弾く暇があったらもっと母さんの手伝いをしろ!」

吐き捨てるように言うと
パパは乱暴に障子を開け部屋を出て行った。

僕は唇をかみしめ、
パパの少し痩せて小さくなった背中を見送った。
それ以後、ピアノの事は一切口にしなかった。